yumiの記憶保存帳

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
trackback: -- | comment: -- | edit

 



海の砂浜で凧をあげた。最初は浮いたり落ちたりを繰り返して、次第にあがっていく。
いつも眺めていただけの空と海の土俵の上で相撲の組合いをしているみたいで、
空が「あっはっは。君は小さいなあ。負けないなあ」といつもと違って子供っぽく笑っていて、
わたしはむきになって、もっと高く高くあげようと引っ張る。
海と空と砂浜という三色だけの中で、赤凧が浮かぶのが気持ちよくて、
凧糸から伝わってくる風の感触も気持ちいい。

-- 続きを読む --
スポンサーサイト

オカモトタローのことば 


あの有名なオカモトタローが言った言葉を思い出した。

「年を取るたびに自分が若返るのが分かるね」

自分でもああ、そうかもしれないな、と思った。
自分の場合は少し違うかもしれないけど、中学の時に腰痛になった。
でもそれ以前もずっと身体のだるさがまとわりついていて、身体のどこかがおかしいと
分かっていても、風邪もひかない健康体だったものだから、ずるずる生きているうちに、
遂に腰痛がおこった。激しい痛み。腰の辺りに稲妻がいっぱい落ちる感じで、
なんでまだ中学生なのに、と恥ずかしさと悲しさで胸がいっぱいになって、
元々暗かった心が更に暗くなり、どうしたらいいのか分からなくなった。
歩くのも立つのもしんどい身体。まさにおばあさんと同じだった。
幸いに、父がよい整骨院を見つけて、
もう一生連れ添いなんだわ、と諦めかけてた自分を連れてってくれたので、
数年経った現在、今の私の身体はまだ悪いけれど、走るのが楽しい、
友とスポーツするのが楽しい、身体の喜びを取り戻したんだ、という感動がある。
それはまさに若返る、ということで、私は珍しくこの歳で経験することができた。
体が若返るごとに、心も若返ることが分かる。
やりたい、と思ったら、体が即時に動き出す、そんな跳躍感って実は大事。
だからこそ、体が年老いていくと、心も老いていくと思ったけれど、
オカモトタローはその反対のことを言った。つまり……、
揺らがない自分を得ていくってことかなあ。迷いをなくしていくってことかなあ。
世間の波、老いの波に、流されずに、前へ進む、精神力を高めていくってことが、
年老いても、若返っていくってことなのかなあ、と思った。



男の子の頭 

駅構内で見かけた赤いシャツを着ている男の子の頭がたいそう美しかった。
すうと伸びた首から丸みを帯びた頭がここ以外はあるまい、と素晴らしい位置に定まっていて、
幼いゆえに柔らかい栗色の、鹿も鼻を近づけて咥えてみたくなるような、髪がやさしく覆っていた。
実際に近寄れば、新鮮な汗のにおいがするだろう。
あまりにも完璧なので、男の子の地球なのではないだろうか、と思われた。
だけど日常にまみれて苦労し、やがては、でこぼこの頭になってしまうだろうね。
きみがおじいさんになったら、教えてあげたいな。君の頭ってすごく綺麗だったよって。
でもそのときは、私はいないだろうなあ。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。