yumiの記憶保存帳

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恐る恐ると卵を手に握り、中身が固まって美しい白になってるのか、
それともまたどろどろな透明なままなのか、確かめようとするが、どうも分からない。
だから慎重にひびを入れて、小さな欠片から取りはじめる。
もしも、まだ固まってなかったら、指の隙間から垂れ落ちてしまう。
その癖に、固まってたら、殻なんて不必要というように、艶やかな白肌を見せるのだから、
私は緊張に緊張して殻を取らなければならないのだ。

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意識と無意識 


精神には、意識と無意識があるというけれど、最近は無意識のじわじわと圧してくる存在感に気付いて、改めて驚いている。なんとまあ、意識のうすっぺらなこと。意識っていうのは、あんまりたいしたことないのね。笑いたくなるのも、泣きたくなるのも、全て自発的に起こることで、意識は逆に戸惑ったりすることが多い。今まで、感情的な行動は欲求からくるものかなあと思っていたけれど(ほら、自衛欲求とか)、それもあるかもしれない。けど、年数が積み重なるうちに、感情に深みが出て、様々な思い出が浸みて、なんていうのか欲求というものが自分の表現になるんじゃないかな。
夢なんか、まさに無意識の世界だもの。意識にあんな世界が生み出せるか。

じゃあ、意識の役目は何だろう。と考えてみた。うーん、何でせう。『私』というものかしら。名前の付いた私、ってことかな。他人と個別するために必要になったのかもしれない。幼い頃から、○○ちゃん、○○くん、って呼ばれることで、自分がいるってことを感覚的に知って、自分を愛するのかもしれないな。動物には意識があるか?っていう疑問はすごく難しい。家の猫の目を見たら、精神はあるってことがわかるけれど、意識は?といわれると分からない。なおさら虫には?ある?聞いてももちろん返事はない。じゃあ自然には?ううん、人間のつくった言葉は人間間にしか通用しないのだから、聞いても無駄なんだろうね。もっと別のことばで聞かないと無理なんだろうね。

まだ、わかんない。 


ショッピング街をあはははははは、と意味も分からず笑いながら歩き抜けていく。
訝しそうな顔をした通行人は一瞬わたしと目を合わせ、すっとそらして通り抜ける。
小奇麗な顔をした着せ替え人形はしんどいポーズを続けて、じっと私を眺める。
やあ、やあ、やあ。元気かい。
返事はない。元から期待していなかったので、そのまま歩く。
人の足は止まってはいけない、というかのように、一定のリズムを刻んでいる。
ふっと笑いは止まり、足も止まる。
上を見ると、散々見てきたのに、まだ驚かせる青空がある。
ビルは抵抗するように空を隠すけれど、まだ空には人を上向かせる力がある。
じっと見る。目が痛くなる。涙がつー、と頬を一筋伝っていく。
まだ、わかんない。わかんないよ。叫ぶ。通行人は顔をしかめる。
茶髪のOLが何、あの人。おかしいの、という視線を送る。
わたしは一番高いビルに入り、エレベータに乗り、屋上階まで昇る。
屋上の扉を開けると、ぶわっと空気が殴りこんできた。前髪が目を覆う。
空気と髪に耐えながら、フェンスまで近づいていく。
叫ぶ、叫ぶ。
まだ世界のことが分かんないよ。人間のことが分かんないよ。
難しすぎるやろ。なんでやねん。あほ。
みんな、みんな、むかしからずっとなやんでる。くるしんでる。
この複雑すぎて単純に見える世界の理で悩んでるやん。
どうしたらええねん。
声にして出したが、空気がどっかにあっという間に連れ去ってしまった。
周りの景色を見たら、そこは私の住む場所、町であり、日本であり、地球である。



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